こんにちは、ユキです。
新卒で大企業のSIerに入社し、現在は大手の業務システムWebアプリケーションを開発しています。
Spring Framework使いたいけどメリットはあるの?
あるよ!主なメリットを三つ紹介するね。
Spring FrameworkはJavaの最もポピュラーなフレームワークです。
今回はそんなSpring Frameworkの主なメリットを三つ紹介していきます。
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1:Spring Frameworkとは
Spring Frameworkとは、AOP(アスペクト指向プログラミング)の考え方を取り入れたJavaのフレームワークの中で最も使用されているフレームワークです。
「Spring」とも呼ばれ、2002年10月から最初のバージョンが開発され使われるようになりました。
主にJavaのWebフレームワークでWebアプリケーションを作るときに使用されます。Javaではほとんどの場合、大規模な開発になるため変更点が多く、かなりの時間を消費します。効率的に作業するにはそれらの点に強いフレームワークを用いることが重要となるため、「Spring Framework」は世界中で人気なのです。
AOPの特徴は、「アスペクト」と呼ばれる機能を単位ごとに分離してソースコードを記述しています。これにより、プラグラム中の様々な対象に柔軟に適用できるので作業負担が激減します。
また、DI(依存性注入)も使われているので再利用性が高くなっています。
DIはクラス間の依存関係をなくすことによって、外部から注入できるようになっています。大規模なアプリになるにつれてこの恩恵の大きさを実感できるようになります。
2: Spring Frameworkのメリット3選
「Spring Framework」は、主に下記の三つがメリットです。
- 急な変更に強い
- 拡張が簡単
- テストがしやすい
2.1 急な変更に強い
DIにより、コンポーネント間の依存関係を排除しているので急なコードの変更がしやすくなっています。
依存関係があると依存しているコンポーネント全てを修正しなければいけないため、修正に時間がかかってしまいます。修正による時間を少なくするためにも、改修しやすいコードにする必要があるため変更に強いフレームワークを使用すると改修による手間を抑えることができます。
2.2 拡張が簡単
機械に影響することなく機能追加や性能向上が可能です。
拡張性が高いとユーザーの要件が追加された時に柔軟に対応することができます。
設定も簡単なため誰でも機能を拡張することができます。
2.3 テストがしやすい
AOPを使用しているためコードが簡潔になっているため、どこに不具合があるのかがわかりやすくなっています。
テストが困難だと、実装までに思ったよりも時間がかかってしまい納期に間に合わないということもあるためテストのしやすさは重要です。
Spring TestContext Frameworkの形式でテストのサポートが提供されているため、豊富なテストを実行することができます。
3: Spring Frameworkのデメリット3選
Spring Frameworkにも弱点はあります。
そこでメリットとは反対にデメリット三つ紹介します。
- 日本語に対応している情報が少ない
- プログラミングの全容が広い
- 難易度が高い
3.1 日本語に対応している情報が少ない
調べようにも日本語に対応していないサイトが多く、勉強しようにも理解できない場合があります。
基本的なことなら日本語のサイトで書かれていることもありますが、より高度なことを実装したいという場合はある程度の英語力も必要でしょう。
3.2 プログラミングの全容が広い
様々なソフトウェアとの連携ができるというメリットによって、規模がとてつもなく広くなることがあります。
その場合、システム一つで数万行を超えるソースコードになることがあり、全容が把握しにくくなります。
担当者を明確に定めないと、改善の仕方がわからなくなるためマネジメントが重要になっていきます。
3.3 難易度が高い
Spring Frameworkを扱う際は高度なJavaの知識が必要になっていきます。
Javaのカプセル化やポリモーフィズムなど基礎的なものは覚えていないと上手く扱うことができません。
Javaの知識があまりない人はまずは基礎的な知識をつけることをおすすめします。
4: Spring Frameworkを勉強する方法
Spring FrameworkはJavaの応用版となりますが、これを覚えるだけで実装できる機能の幅がとても広がります。
拡張が簡単になることでお客様の要望に迅速に対応することが可能なので勉強しておくことを強くおすすめします。
そこで、おすすめするSpring Frameworkの勉強方法は参考書を読むことです。
参考書を一冊買えば、わからないところをすぐに見返すことができますし、重要なところにはマーカーやタグを挟むなどしてチェックすることができます。
こうして覚えていくことによって、いずれは参考書を見なくても自分で考えて実装できるようになるでしょう。
私がおすすめするのは「Spring徹底入門」です。
Spring徹底入門 Spring FrameworkによるJavaアプリケーション開発 Spring FrameworkによるJavaアプ [ 株式会社NTTデータ ] 価格:4,400円 |
この本は、初心者にもわかりやすくSpring Frameworkの基礎から開発時の指針までを網羅しています。
DI/AOP、データアクセス(JDBC)、JPA(クエリ)といった基本から、MVC、セキュリティ、バッチ、周辺サブプロジェクトなどなど様々な機能を解説しているため最初の一冊にピッタリとなっています。
まとめ
今回はSpring Frameworkの主なメリットを解説していきました。
Spring FrameworkはJavaの応用的な知識となっており、使いこなすことで開発の幅がとても広がります。
みなさんもSpring Frameworkを勉強して最新の技術を使いこなしていきましょう。
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