【2023年度版】Javaフレームワーク一覧|人気・おすすめを紹介

Javaフレームワーク一覧

ペン子
ペン子

Javaのフレームワークはどれがいいんだろう?

おすすめ教えてほしいな。

こんな悩みをもっている初心者の方が多いかと思います。
今回はそんな悩みを解消するためにJavaのフレームワークをまとめました。
人気・個人的におすすめのフレームワークも紹介します!

記事の信頼性

本記事はこんな人におすすめ
  • Java初心者
  • Javaのフレームワーク一覧を知りたい
  • トレンドのJavaフレームワークを使いたい

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1:Javaフレームワークとは

Javaフレームワークとは、Javaのプログラミングでシステム開発やアプリケーション開発をする際に、土台として提供されている便利な宝箱です。

実際に開発をしているとシステムによっては1万行以上のソースコードを書かなければならないという場合が多々あります。自分でを全てソースコードを書こうとすると、莫大な量になってしまい途方に暮れてしまいます。
これだと一つのシステム開発にものすごく時間がかかってしまい効率的とはいえません。

そんな時に活躍するのがJavaフレームワークです。
Javaフレームワークは開発に必要なものがまとまっているため、自分で一から開発することなくスピーディに業務を遂行できるようになります。
大規模な案件ほどこの効果は発揮されます。例えば、大規模なWebアプリケーションは合計して数十万行以上になってしまいます。
これをJavaフレームワークを活用することで無駄な記述量を削減し、開発者全体の工数も下げることができるため、プロジェクト全体の生産性が上がります。

現在、Javaフレームワークを活用していない現場はほとんど存在しません。
これからエンジニアとして活躍していくためにはJavaの基本と一緒にフレームワークの勉強もしていかなければならないでしょう。

2:Javaフレームワークのメリット

ここではJavaフレームワークの主なメリットの3つ紹介します。

  • 初心者がプロジェクトに参入しやすい
  • 開発期間の短縮
  • 大規模プロジェクトに強い

2.1 初心者がプロジェクトに参入しやすい

フレームワークは、初心者や経験が浅いエンジニアがプロジェクトに入ったとしても経験の差を限りなく縮小できます。
これは主な共通部分をフレームワークが補っているため一人一人が始めから作る必要がないためです。
こうすることによって例え初心者が画面開発を任されたとしても大きなエラーを起こすことなく開発ができます。

どんな人でもセキュリティが担保されたプログラムを作成する事フレームワークの魅力の一つです。

2.2 開発期間の短縮

Javaを使った仕事は基本的に何ヶ月もかけてシステムを開発していきます。
開発が進むほどパッケージ数やjavaファイルが多くなり管理も難しくなってきます。
こういう開発や管理はフレームワークを使わなくても時間をかければごり押しで可能ですが、プロジェクトには納期というものがあるため現実的ではありません。

フレームワークを使うとこの開発期間をかなり短縮することができます。
例えば、「DI(Dependency Injection)」という仕組みを使用して、依存性のあるプログラムを外部から取り入れます。そうすると、プログラムを個々に独立させやすくなるので管理作業を縮小することができます。

2.3 大規模プロジェクトに強い

Javaは主に大規模開発に使われることになります。

大規模開発で考えられる問題点は、「能力の差がある人が多数開発に取り掛かる点」と「仕様の変更がある点」です。
この問題点を解決するためにフレームワークがあります。
共通処理をフレームワークに任せることで能力に差があってもプロジェクトに影響する支障を最小限にできます。

また、仕様の変更が頻繁に起こっても修正作業を短くすることができます。
この後の章で説明する「DI」などの仕組みによりコンポーネントを作り出すことが可能です。
再利用性の高いプログラムを作り出すことで変更があっても柔軟に対応することができます。

3:Javaフレームワーク一覧

この章ではJavaフレームワークの一覧を紹介します。
フレームワークは現在進行形で開発されていて、人気なものからあまり使用されていないものまで幅広くあります。

基本的にはどれか一つを学べば十分なのですが、市場動向によってはトレンドが変わる可能性もあるためフワッと全体的に知っておくのがおすすめです。

Javaフレームワーク名特徴関連記事(*今後追加予定)
Spring FrameworkDI、AOPSpringの記事はこちら
Play FrameworkScala言語、ステートレス(*今後追加予定)
JavaServer Faces(JSF)コンポーネントベース、スキン(*今後追加予定)
Apache StrutsMVCの採用(*今後追加予定)
Apache WicketシンプルなURL設計(*今後追加予定)
Super Agile Struts設定ファイルを書く必要がない(*今後追加予定)
DropwizardJettyを使用した組み込みWebサーバーを利用する(*今後追加予定)
ZKSpringなどの他のフレームワークと統合できる(*今後追加予定)
Ninja web framework簡単で習得しやすいAPI(*今後追加予定)
Spark Frameworkマイクロサービスのフレームワーク(*今後追加予定)

4:Javaフレームワーク人気ランキング

この章ではJavaフレームワークの人気ランキングを紹介します。

現在の世界的なトレンドやフリーランスの案件数から独自にランキング付けしました。

1位 Spring Framework

spring
【出典】spring(https://spring.io/

概要

Spring Framework(単にSpringとも呼ばれる)とは、オープンソースのアプリケーションフレームワークです。

開発の自由度が高く、ドキュメントが豊富にあるため誰でも使いやすいフレームワークとなっています。
2003年にRod Johnson(ロッド・ジョンソン)氏により開発されて現在でも数多くのエンジニアに愛用されています。
特にWebアプリケーション開発に強い性能をもっており、幅広いソリューションが提供されています。

特徴

Springの特徴は何といっても「DI(Dependency Injection)」と「AOP(Aspect Oriented Programming)」が導入されている点でしょう。

DIとは、日本語に訳すと「依存性の注入」です。
オブジェクトが成立するために必要な情報を外部で設定をすることによって、オブジェクトの利用状況が変更されたとしても、その外部設定を変更するだけで操作できるようになります。
簡単に言うと、再利用性の高い「部品」としてオブジェクトを扱うことができます。
再利用性が高いと無駄なリソースを割くことなくシステム開発に取り組めます。

AOPとは、日本語に訳すと「アスペクト指向プログラミング」です。
プロジェクトには多数のオブジェクトが散在しています。そんな散在する共通処理を抜き出し、一つにまとめて管理できるようにすることをAOPといいます。
例えば、ログ出力などの共通処理を抽出して必要な箇所に注入してくれるためメソッド処理を書く必要がなく非常に便利です。

2位 Play Framework

play
【出典】play(https://www.playframework.com/

概要

Play Framework(プレイフレームワーク)とは、ScalaとJavaで書かれたオープンソースのWebアプリケーションフレームワークです。

Guillaume Bortに開発され、外部に情報が公開になったのが2007年となります。

2021年にLightbend 社が Play Framework の開発から撤退すると発表したが現在でも使用されているプロジェクトはあるようです。

特徴

Jakarta EEのように接続ごとにセッションをせず完全なステートレスを実現しています。


これにより、Jakarta EEのプラットフォームと比較して軽量さと高い生産性をもった開発を行うことができます。
内部的にはScalaとJavaを使用し、Scala言語のサポートを実現しています。
APIは標準で組み込まれており、JavaとScala両方のAPIを公開しています。

3位 Dropwizard

Dropwizard
【出典】Dropwizard(https://www.dropwizard.io/en/latest/

概要

Dropwizard(ドロップウィザード)とは、高パフォーマンスなRESTfulWeb サービスを開発するためのJavaフレームワークです。
RESTfulというのは、RESTという分散システムを複数のソフトウェアで連携させるのに適した設計原則に則って構築されたWebシステムをHTTPで呼び出すインターフェースのことです。

特徴

安定したライブラリをシンプルで軽量なパッケージにまとめています。

構成、運用ツール、ロギングなどをすぐに使用できるサポートを備えているため、洗練されたWebサービスを最短時間でリリースできるところが特徴です。
ビルド時に使用するツールはMavenやGradleなどなんでもよく、依存するライブラリをすべて1つのjarにまとめあげます。これはJettyを使用した組み込みWebサーバーを利用します。

4位 Spark Framework

【出典】Spark(https://sparkjava.com/

概要

Spark Framework(スパークフレームワーク)とは、迅速な開発のために構築されたJava/KotlinのWeb フレームワーク DSL です。

シンプルで表現力豊かな構成がとられており、Web アプリケーションを可能な限り最小限のボイラープレートで開発することができます。
生産性の向上だけでなく、洗練された構文による影響でコードを改善できるように設計されています。
Kotlin/Java 開発者にとって嬉しい機能がたくさんあるフレームワークです。

特徴

Spark Frameworkの特徴は、JVMを最大限に活用できる点とマイクロサービスのフレームワークであるという点です。

JVMは、世界最大のプログラミングエコシステムの1つです。
Spark FrameworkはそんなJVMを最大限活用することで、数分で起動して実行ができるようになります。
GroovyやKotlinなどを使用して表現力豊かで軽快なアプリケーションを構築することもできます。

また、代表的なマイクロフレームワークであるという点も魅力の一つです。
10行未満のコードでJSONの提供をするREST APIが備わっており、多数のテンプレートエンジンによるサポートが充実しています。

5位 JavaServer Faces(JSF)

JSF
【出典】javaserverfaces(https://javaee.github.io/javaserverfaces-spec/

概要

JavaServer Faces (JSF) は、Java EEに含まれているWebアプリケーション開発フレームワークです。
Javaに基づいたWebコンポーネントモデルを提供しており、Webアプリケーションの開発を簡略化してくれます。

Webページのレイアウトやイベントハンドラ、データバインディングなどを実装するためのタスクを自動化してくれるフレームワークです。
標準のAPIを使って統一されており、Javaのコンポーネントに基づいてWebアプリケーションを構築することができます。こうすることによって、Webアプリケーションのロジックとページのレンダリングを分離してくれます。
非常に柔軟性が高く、開発において高パフォーマンスを残してくれるでしょう。

特徴

JSFの特徴は、「コンポーネントベースのアプローチ」と「スキンとテンプレートを提供」してくれるところでしょう。

コンポーネントベースのアプローチとは、 Javaのコンポーネントを使ってWebアプリケーションをを構築することができることです。
コンポーネント化することによって、Webアプリケーションをより効率的に柔軟性が高いものにしてくれます。
スキンとテンプレートとは、Webアプリケーションの見た目を定義するスキンと、ページレイアウトを定義するテンプレートのことです。
Webアプリケーションの見た目を統一することができ、画面数が増えていくごとにこの機能の有用性を発揮できます。
大規模開発において非常に強い効果をもったフレームワークといえるでしょう。

5:最新トレンド状況(2023年度版)

この章では最新トレンド状況をお伝えいたします。
2023年版の最新情報です。
市場動向を確認する際の参考にしてください。

世界

【出典】Google Trends(https://trends.google.co.jp/trends/?geo=JP

日本

【出典】Google Trends(https://trends.google.co.jp/trends/?geo=JP

この結果から圧倒的にSpring Frameworkがトレンドとわかります。
いずれSpring Frameworkの欠点を補ったフレームワークが登場するかもしれないのでトレンドは1年に1回は確認しておきましょう。

6:個人的最もおすすめするJavaフレームワーク

この章では個人的に最もおすすめするJavaフレームワークを紹介します。

私は現在の開発でも使用しているSpring Frameworkを勉強することをおすすめします。
Spring Frameworkの需要はすさまじく数々の現場で使用されています。
フリーランスの案件ではこれ以外のフレームワークを使っているところを見ないほどです。
実際に前章でも紹介しましたが、日本ではほぼ一強といっていいでしょう。

私が実際にSpring Frameworkを使って開発してみて便利だと感じたのが、データベースとのORマッピングです。

詳しくは下記の記事でも解説しているためぜひご覧になってください。

まとめ

今回はJavaのフレームワークまとめを紹介しました。

Javaのフレームワークは今のところSpring Frameworkを使っていけば間違いないと思います。
これからJavaの基礎と一緒にフレームワークを勉強してたくさんのアプリケーションを開発していきましょう。