こんにちは、ユキです。
新卒で大企業のSIerに入社し、現在は大手の業務システムWebアプリケーションを開発しています。
HTML5って廃止になったって聞いたけど本当?
うん!今はHTML Living Standardに変更されたよ
結論からいうと、現在はHTML5からHTML Living Standardに変更されました。
どうして変更されたの?って感じですよね。
そこで今回は変更された理由や勉強の仕方は変える必要があるのかについて解説していきます。
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1: HTML5とは
HTML5とは、HTMLバージョン5のことです。
過去HTMLは少しずつ改訂されていき、2014年にHTML5が発表されました。
みなさんが普段聞いてるHTMLはHTML5と同じ意味です。
ホームページを作るならHTML5といわれるほど、過去のHTML4と比べると格段に機能が多くなりました。
スマホ対応が簡単になったり、アニメーションが作れたりします。
つまりHTML5は、「今まで難しかった処理を簡単にしてくれた」ものというわけです。
2: HTML5はなんで廃止になったのか
HTML5がなぜ廃止になったのかというと、HTMLの標準は一つにしようという運動が起こったからです。
今までは「W3CのHTML5」と「WHATWGのHTML」の2つがHTMLの標準として存在していました。開発者からすると標準が2つ存在するというのは非常にややこしいです。
ちなみにW3CとWHATWGは別の団体です。一度は統合したのですが方向性の違いにより分裂してしまいました。ほんと仲良くしようって感じですよね。
それでもお互い流石になんとかしようと思ったのか、WHATWGの作ってきたHTML Living Standardを標準とするというふうに決まりました。
今までW3Cが作ってきたHTML5の規格は全て廃止の方向に流れていき2021年からHTML Living Standardになったというわけです。
3: HTML Living Standardとの違い
HTML Living Standardとの違いは、使える要素や属性が変更されたことです。
ここでは主な要素と属性を紹介します。
HTML5 | HTML Living Standard | |
---|---|---|
要素 | <rb>, <rtc> | <slot>, <hgrop> |
属性 | border, inputmode | ping, itemprop |
3.1 slot要素
slot要素は、後から要素を挿入するための入り口です。
任意の要素に置き換えることができます。
3.2 hgrop要素
hgrop要素は、セクションの見出しを表現します。
見出しのグループです。
3.3 ping属性
値に指定したURLにpingが送信されます。
主にa要素で使われます。
3.4 itemprop属性
アイテムのプロパティを指定するための属性です。
主にdd要素で使われます。
4: 勉強方法は変える必要があるのか
結論をいうと、変える必要はありません。
細かい変更点は「3: HTML Living Standardとの違い」でも説明したように追加・廃止された要素やタグなどはありますが大まかなところは変わりません。
一般的なホームページを作成する場合はあまり関係ないので気にしなくても大丈夫です。
もしどうしても勉強したい場合は、Web制作必携HTML&CSS全事典改訂版 HTML Living Standard & CS (できるポケット) [ 加藤善規 ]を手にとってください。
この本は最新のHTML Living Standardに対応しているので最新の情報をしっかりと学ぶことができます。
最新の知識を手に入れたいという人は使ってみてください。
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まとめ
今回はHTML Living Standardに変更された理由や勉強の仕方を変える必要があるのかについて解説しました。
細かい変更点はあれど大まかなところは変わっていないので気にせず勉強を続けましょう。
こういう規格に変わったんだって覚えてもらえれば大丈夫です。
これからもユキのIT教室では初心者・未経験者向けのIT情報を発信していくのでよかったらフォローしてください。
以上、ユキでした!
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