インフラの勉強し始めたらインフラストラクチャって用語が出てきた。
AWSやGCPの勉強進めたいからどんなものか教えてほしいな。
こんな悩みをもっている初心者の方が多いかと思います。
今回はそんな悩みを解消するためにインフラストラクチャについてまとめました。
インフラストラクチャとは何かを知り、システムの基盤を構築していきましょう!
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インフラストラクチャとは
インフラストラクチャ(Infrastructure)とはインフラの正式名称です。
インフラだけよく聞く人もいるかもしれませんが、安心してくさい。正確な文字列になっただけです。
ITの分野でのインフラストラクチャは、システムの根幹を支えるために必要な基盤となる設備やシステムのことを指します。
具体的には、サービスを稼働させる際に必要なサーバやインターネットなどに通信するための回線などのことを言います。
下記にITインフラストラクチャとして例として上げられるものを書きに記します。
- サーバ
- オペレーティングシステム(OS)
- ミドルウェア
- ネットワーク機器
- データベース
企業や組織は情報システムを運用するためにインフラストラクチャを必ず構築しています。
これをすることにより、業務の効率化やコスト削減を可能にしてくれるため、インフラストラクチャを構築するインフラエンジニアの需要は年々上昇しています。
2023年現在はインターネットやクラウドコンピューティングなどの技術革新が急速に進んでおり、セキュリティの保護やビジネスの拡大などのために重要な役割ももった基盤技術となっています。
各インフラストラクチャの解説
ここでは前章のリストに上げた各インフラストラクチャの解説をします。
サーバ
サーバとは、ネットワーク上でクライアントからの要求に応じたサービスを提供するコンピューターのことです。
サーバはハードウェアやソフトウェアの両方から構成されます。
ハードウェア側はCPUやメモリなどの処理やデータを保存するための物理機器です。
一方、ソフトウェア側はオペレーティングシステムやアプリケーションソフトウェアを提供するプログラムのことを指します。
オペレーティングシステム(OS)
オペレーティングシステム(OS)とは、コンピューターシステムの基盤となるソフトウェアのシステムのことです。
OSは、ハードウェアやアプリケーションソフトウェアなど、コンピューターシステムの構成要素を管理するためのプログラムであり、コンピューターシステムを操作するためのインタフェースを提供します。
OSには、Windows、macOS、Linuxなど様々な種類があります。
ミドルウェア
ミドルウェアとは、コンピューターシステムにおいて、アプリケーションソフトウェアとオペレーティングシステムの間で動作するソフトウェアのことです。
ミドルウェアはオペレーティングシステムとアプリケーションソフトウェアの橋渡しをする役割をもっています。
ミドルウェアの例としてあげられるのがデータベース、Webサーバー、アプリケーションサーバー、メッセージングシステム、コンテンツ管理システムなどです。
これらのソフトウェアは、オペレーティングシステム(OS)とアプリケーションソフトウェアの間で、データや処理の中継、共有、制御を行います。
ネットワーク機器
ネットワーク機器とは、コンピューターネットワークを構成するための機器のことです。
代表的なネットワーク機器は以下のようなものがあります。
- ルーター(Router)
→ データ通信の経路を制御する機器 - スイッチ(Switch)
→ 通信を仲介する機器 - ハブ(Hub)
→ 通信を仲介する機器 - ファイアウォール(Firewall)
→ 不正アクセスやウイルスを防ぐセキュリティ機器 - アクセスポイント(Access Point)
→ 無線LAN環境を構築するための機器
ネットワークの構築や運用に必要不可欠な役割をもっています。
データベース
データベースとは、複数のユーザーが共有するデータの集合を蓄積して効率的に管理するための仕組みです。
代表的なデータベース製品には以下のようなものがあります。
- Oracle Database
- MySQL
- Microsoft SQL Server
- PostgreSQL
- NoSQL
データベースはインフラストラクチャの一つとしてなくてはならないものとなっています。
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インフラストラクチャをを使用した代表的なサービス
インフラストラクチャを使用したサービスには以下のようなものがあります。
- IaaS(Infrastructure as a Service)
- Paas(Platform as a Service)
- SaaS(Software as a Service)
- コンテンツ配信サービス
IaaS(Infrastructure as a Service)
IaaSとは、「Infrastructure as a Service」の略称です。
クラウドコンピューティングにおけるサービスモデルの一つとなっていて、インフラ機能だけを利用できるサービスのことをいいます。
IaaSは、「仮想マシン・ストレージ・ネットワーク」などのインフラストラクチャを提供するためのプラットフォームをクラウド上で提供しています。
こうすることによって、ユーザーは自分たちでサーバーやハードウェアを所有しなくても必要なリソースを必要になったときにクラウド上から利用することができます。
IaaSを利用することで、企業はITインフラストラクチャのコストを削減し、スケーラビリティと柔軟性を向上させることができます。
代表的なIaaSには以下のようなものがあります。
- Amazon Web Services(AWS)
- Microsoft Azure(Azure)
- Google Cloud Platform(GCP)
Amazon Web Services(AWS)
Amazon Web Services(AWS)は、Amazon.comが提供するクラウドコンピューティングプラットフォームです。
Microsoft Azure(Azure)
Microsoft Azure(Azure)は、マイクロソフトが提供するクラウドコンピューティングプラットフォームです。
Google Cloud Platform(GCP)
Google Cloud Platform(GCP)は、Googleが提供するクラウドコンピューティングプラットフォームです。
GCPは、Googleのエコシステムに統合されており、Google WorkspaceやGoogle Cloud AI Platformなどの製品との連携も行えます。
これらを利用することで、企業や個人が必要なコンピューティングリソースをオンデマンドで利用することができます。
現在は、AWSがNo.1のシェアを保有しています。
PaaS(Platform as a Service)
PaaSとは、「Platform as a Service」の略称です。
クラウドコンピューティングにおけるサービスモデルの一つとなっおり、「データベース・ミドルウェア・アプリケーションの実行環境」などを提供するためのプラットフォームをクラウド上で提供します。
こうすることによって、ユーザーは自分たちでインフラストラクチャやプラットフォームを構築する必要がなくなります。
アプリケーション開発に必要なリソースを必要となったときにクラウド上から利用することができます。
代表的なPaaSには以下のようなものがあります。
- Heroku
- Google App Engine
- Microsoft Azure App Service
Heroku
Heroku(ヘロク)は、クラウド上でWebアプリケーションを開発・デプロイするためのPaaSです。
スケールアップ・スケールダウン・スケールアウト・スケールインを容易に行うことができます。
Google App Engine
Google App Engine(GAE)は、Googleが提供するPaaSです。
開発者がWebアプリケーションを簡単に構築、デプロイ、スケールアップできるようにするためのプラットフォームになります。
GAEは、Python、Java、Go、PHPなどのプログラミング言語に対応しているため、汎用性があります。
Google Cloud Platform(GCP)の一部であるため、GCPの他のサービスと連携することができます。
Microsoft Azure App Service
Microsoft Azure App Serviceは、Azure上で動作するPaaS(Platform as a Service)です。
開発者が簡単にWebアプリケーションやモバイルアプリケーションを構築、デプロイ、スケールアップすることができるようにするためのプラットフォームになります。
Azureの一部であるため、他のAzureのサービスと連携するができます。
SaaS(Software as a Service)
SaaSとは、「Software as a Service」の略称です。
クラウドコンピューティングにおけるサービスモデルの一つで、ソフトウェアアプリケーションをクラウド上から提供するためのプラットフォームを提供します。
こうすることによって、ユーザーは自分たちでソフトウェアを購入またはインストールする必要がなくなります。
機能にアクセスするために必要なリソースを必要なときにクラウド上からいつでも利用することが可能になっています。
SaaSを利用することで、ユーザーはソフトウェアの購入やインストール、保守などにかかるコストを削減することができます。
また、自動更新やバックアップなどの機能も提供していることが多いため、自分でこれらのめんどくさい作業を行う必要がありません。
代表的なSaaSサービスには以下のようなものがあります。
- Salesforce
- Microsoft 365
- Zoom
- Slack
Salesforce
Salesforceは、企業が顧客との関係を管理するために必要な機能を提供し、営業、カスタマーサポート、マーケティング、eコマースなどの業務プロセスをサポートします。
主な製品として、Sales Cloud、Service Cloud、Marketing Cloud、Commerce Cloud、Analytics Cloudなどの製品を提供しておりがあります。
Microsoft 365
Microsoft 365(旧称Office 365)は、Microsoftが提供するクラウドベースのビジネス向けプロダクティビティスイートです。
従来のMicrosoft Officeアプリケーション(Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Accessなど)に加え、クラウドベースのアプリケーションやサービスを提供しています。
Zoom
Zoomは、ビデオ会議やウェビナーなどのオンラインコミュニケーションを提供するクラウドベースのプラットフォームです。
ユーザーは、Zoomを使用して、ビデオ会議、音声通話、チャット、画面共有、ファイル共有などを行うことができます。
Slack
Slackは、ビジネスでのコミュニケーションを効率化するために設計されたチャットツールです。
Slackを使用すると、チームメンバーがリアルタイムでチャットやファイル共有を行うことができ、コミュニケーションの効率化に役立ちます。
コンテンツ配信サービス(CDN)
CDN(Content Delivery Network)を利用して、ユーザーにコンテンツを高速かつ安定的に配信するサービスです。
代表的なコンテンツ配信サービスには以下のようなものがあります。
- Akamai
- Cloudflare
- Fastly
Akamai
Akamaiは、世界中の企業がインターネット上で高速で安全なウェブ体験を提供するために利用することができる、クラウドベースのサービスを提供しています。
2023年現在では、世界中のトップ企業がAkamaiのサービスを利用して、オンラインビジネスを行っています。
AkamaiのCDNは、世界中のサーバーに配信されたコンテンツを最適なルートで配信し、高速なユーザーエクスペリエンスを提供します。
Cloudflare
Cloudflareは、グローバルCDN(コンテンツデリバリーネットワーク)を提供している企業です。
ウェブサイトの読み込み速度を向上させ、トラフィックの負荷を分散することができます。
Fastly
Fastlyは、クラウドベースのCDN(コンテンツデリバリーネットワーク)を提供している企業です。
FastlyのCDNは、スケーラブルで高速なストリーミングメディア配信、安全で高度なDNSサービス、API管理、ロードバランサー、エッジコンピューティングなどの機能を提供しています。
まとめ
今回はインフラストラクチャについてまとめました。
インフラストラクチャを学ぶことでシステムの根幹となる基盤を構築することができるので、積極的にサービスなどを触ってみてください。
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