基本情報技術者試験を受けたいけど午後試験の選択たくさんあって選べない…。
おすすめの選び方を教えてほしいな。
こんな悩みをもっている初心者の方が多いかと思います。
今回はそんな悩みを解消するために基本情報技術者試験の午後選択のおすすめの選び方についてまとめました。
基本情報技術者試験の午後選択は自分の勉強しやすいカテゴリを見つけることから始めましょう。
私自身が感じたおすすめの特に勉強しやすい分野となぜ勉強しやすいのかについても解説いたします。
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基本情報技術者試験午後問題とは
基本情報技術者試験の午後問題は長文形式でセンター試験の国語に近いような問題です。
基本情報技術者試験の午前試験で出題された基本的な知識を応用した実践的な問題が出題されます。
例えば、データベースやネットワークなどのシステム構築に関する問題や、プログラム設計やアルゴリズムに関する問題などが出題されます。また、ITサービスマネジメントやセキュリティに関する問題なども出題される場合があります。
内容 | 午前 | 午後 |
---|---|---|
問題数 | 80問 | 11問中5問選択 |
出題形式 | 4肢択一 | 多肢選択式 |
試験時間 | 150分 | 150分 |
基本情報技術者試験の午後問題は11問の中から5問を選択して解答します。
自分の中で解答しやすい分野をあらかじめ決めておくとスムーズに問題に移ることができます。
必須で解答するものと選択して解答するものを次の表にまとめます。
分野 | 問1 | 問2〜5 | 問6 | 問7〜11 | 配点 |
---|---|---|---|---|---|
情報セキュリティ | 必須 | 20点 | |||
ソフトウェア・ハードウェア | 選択① | 15点(選択①の中から選ぶ) | |||
データベース | 選択① | 15点(選択①の中から選ぶ) | |||
ネットワーク | 選択① | 15点(選択①の中から選ぶ) | |||
ソフトウェア設計 | 選択① | 15点(選択①の中から選ぶ) | |||
プロジェクトマネジメント | 選択② | 15点(選択②の中から選ぶ) | |||
サービスマネジメント | 選択② | 15点(選択②の中から選ぶ) | |||
システム戦略 | 選択② | 15点(選択②の中から選ぶ) | |||
経営戦略・企業と法務 | 選択② | 15点(選択②の中から選ぶ) | |||
データ構造及びアルゴリズム | 必須 | 25点 | |||
ソフトウェア開発 | 5つの中から選択 | 25点 |
問1と問6は必須問題です。必ず出題されるので重点的に対策をしましょう。
問2〜問5は選択問題で、選択①からはランダムで3分野出題され、その中から1問選んで解答します。選択②からは固定で4分野出題され、その中から1問選んで解答します。
選択①は1分野出題されない問題があるため、最低でも2分野を勉強する必要があります。
問7〜11はソフトウェア開発分野の5門の中から1問選んで解答します。選択によって簡単なものと難しいものがあり、内容も濃くなっているため勉強する際は一つに絞って勉強しましょう。
おすすめの勉強しやすい分野を紹介
ソフトウェア・ハードウェア
基本情報技術者試験午後選択のソフトウェア・ハードウェアの分野は並列実行や論理回路の問題が出題されます。
- スレッドを用いた並列実行
- 論理回路
基本情報技術者試験午後選択におけるスレッドと並列実行について解説いたします。
スレッドは、プログラムの実行単位の一つで、プログラムの中で複数のスレッドを作成することにより、複数の処理を同時に実行することができます。スレッドを用いた並列実行では、複数のスレッドが同時に実行され、各スレッドが独立した処理を行います。
スレッドを用いた並列実行には、次のような特徴があります。
- プログラムの処理時間を短縮できる
→ 複数のスレッドを用いることにより、プログラムの処理時間を短縮することができます。 - 複雑な処理を行うことができる
→ 複数のスレッドを用いることにより、複雑な処理を効率的に行うことができます。例えば、画像処理や音声処理などの処理があります。 - デッドロックやスターベーションなどの問題が生じる
→ スレッドを用いた並列実行では、複数のスレッドが同時に実行されるため、デッドロックやスターベーションなどの問題が生じる可能性があります。これらの問題を解決するためには、適切なロックやセマフォなどの同期機構が必要です。 - マルチコアCPUで効果を発揮する
→ スレッドを用いた並列実行は、マルチコアCPUを搭載したコンピューターで効果を発揮します。マルチコアCPUは、複数のプロセッサを搭載したCPUであり、複数のスレッドを同時に実行することができます。
基本情報技術者試験午後選択における論理回路とは、デジタル回路の一種で、論理演算を行うための回路のことを指します。論理回路は、2つの入力を受け取り、それらを組み合わせて1つの出力を生成します。
論理回路には次のような特徴があります。
- 論理演算子を用いて入力信号を処理する
→ ANDゲート、ORゲート、NOTゲートなどの論理演算子を用います。例えば、ANDゲートは、2つの入力が両方とも1の場合にのみ出力が1になる回路です。ORゲートは、2つの入力のうちどちらかが1の場合に出力が1になる回路です。NOTゲートは、1つの入力を受け取り、その入力とは反対の出力を生成する回路です。 - 複雑な論理演算を実現することができる
→ 複数の論理演算子を組み合わせて様々な論理演算を表現します。例えば、加算器は、複数のビット数を加算するための論理回路であり、複数の半加算器や全加算器を組み合わせて実現されます。 - デジタル回路に広く利用されている
→ コンピューターや通信機器などのデジタル回路に広く利用されています。また、論理回路を設計するためには、ブール代数や論理式の知識が必要となります。
私は論理回路の問題が出ましたが、簡単すぎて満点を取ってしまいました。
そのくらい自分に合った問題が出れば、高得点も目指せる分野でおすすめです。
この分野の勉強の仕方はまず始めに午前問題の勉強で用語や計算の仕方を覚えておくとよいでしょう。
意外とこれだけでも点数が取れてしまいます。
午後の勉強では実際に過去問を解くことでどんどん理解できるようになっていきます。
順番に進めることが1番効率いいおすすめの勉強方法です。
詳しくは下記の記事に記載されているためぜひご覧になってください。
ソフトウェア・ハードウェア分野の対策と勉強方法【基本情報技術者試験】データベース
基本情報技術者試験午後選択のデータベースの問題は正規化とSQLの基礎を覚えておけば点数が取りやすい問題です。
- SQL基礎
- SQL構文
- 正規化のやり方
基本情報技術者試験におけるSQL(Structured Query Language)基礎は、データベースに対する検索、更新、挿入、削除などの基本的な操作に関する知識を問われることがあります。
具体的には、以下のような内容が含まれます。
- SELECT文
→ データの検索、条件式の指定、複数のテーブルの結合、集計関数(SUM、AVG、COUNT、MIN、MAX)の使用 - UPDATE文
→ データの更新、条件式の指定 - INSERT文
→ データの挿入 - DELETE文
→ データの削除、条件式の指定
これらの基礎的なSQL操作についての知識が問われることがあります。また、データベースの正規化やデータの集計、クエリの最適化など、より高度なSQLの知識が求められる場合もあります。
SQLの基本的な構文を覚えることも大切です。
試験によく出る構文は次のようなものになっています。
基本構文名 | 機能 |
---|---|
CREATE TABLE、ALTER TABLE、DROP TABLE | テーブルの作成、変更、削除 |
CREATE INDEX、DROP INDEX | インデックスの制御 |
COMMIT、ROLLBACK、SAVEPOINT | トランザクションの制御 |
CREATE VIEW、DROP VIEW | ビューの作成、削除 |
GROUP BY | グループ化させる |
WEHRE | 条件文を使用する |
ORDER BY | 表示する順序を設定する |
COUNT | データの数を取得する |
他にもよくでる構文があるため、過去問などで重要な構文のチェックをおすすめします。
正規化とは、データベースの設計において、データの重複を排除し、不必要なデータを排除してデータの整合性や効率性を高めるためのプロセスです。正規化の目的は、データの保守性を高め、データベースに格納された情報をより正確かつ簡単に扱えるようにすることです。
正規化には一般的に6つの正規化の段階がありますが、試験に出るのは3つまでなのでそこだけ覚えておきましょう。以下にそれぞれの段階とそのやり方を示します。
- 第1正規化
→ 重複したデータを排除するため、1つのテーブルに1つのデータが含まれるようにする。 - 第2正規化
→ テーブル内のフィールドが部分的に関連している場合、関連部分を新しいテーブルとして分離する。 - 第3正規化
→ テーブル内のフィールドが他のフィールドに従属している場合、従属しているフィールドを新しいテーブルとして分離する。
基本情報技術者試験午後選択のデータベースの問題は、比較的暗記ができれば6割は解けてしまうためおすすめです。
なぜなら基本情報で出題される半分くらいはSQLの穴埋めだからです。
この穴埋めをクリアしてしまえば合格にグッと近づくでしょう。
ソフトウェア設計
基本情報技術者試験午後選択のソフトウェアの問題の大半は流れ図(フローチャート)が出題されます。
- 流れ図(フローチャート)
- テストデータ
フローチャートとは、アルゴリズムや業務フローなどのプロセスを図式化するための図表です。基本情報技術者試験においては、プログラムの作成や業務プロセスの可視化などに使用されます。
フローチャートは、プロセスを矩形で表現し、矢印でプロセスの流れを示します。フローチャートで使用される記号や矢印の種類には、以下のようなものがあります。
- 処理
→ 矩形で表現し、処理の内容を記述します。 - 判断
→ 菱形で表現し、条件分岐を示します。 - 開始/終了
→ 楕円で表現し、プロセスの開始点や終了点を示します。 - 入力/出力
→ 平行四辺形で表現し、データの入力や出力を示します。 - 矢印
→ 処理や判断の流れを示します。
テストデータとは、ソフトウェアやシステムなどをテストするために使用される入力データや出力データのことを指します。テストデータは、正常なケースや異常なケース、境界値など、さまざまなケースを網羅的にカバーするように設計されます。
ソフトウェアやシステムを開発する際には、テストデータを用いて様々なケースで動作を検証し、不具合を発見することが重要です。テストデータには、以下のような種類があります。
- 正常系テストデータ
→ システムが正常に動作することを確認するために使用されるテストデータです。 - 異常系テストデータ
→ システムが異常に反応することを確認するために使用されるテストデータです。例えば、不正な入力データを用いた場合などが該当します。 - 境界値テストデータ
→ 入力データの境界部分で正常に動作することを確認するために使用されるテストデータです。例えば、入力データが最大値や最小値の場合などが該当します。 - 網羅テストデータ
→ 全ての条件や経路を網羅的にテストするために使用されるテストデータです。
テストデータは、開発フェーズの初期から準備をすることで、効率的なテストを行うことができます。
また、テストデータを設計する際には、ドキュメントや仕様書などの情報を活用することが重要です。試験においても、テストデータに関する問題が出題されることがありますので、基本的な知識を習得しておくことが望ましいです。
流れ図が出る確率は40%となっており、対策が必須なため勉強しておくことをおすすめします。
流れ図が出るからといって暗記して解ける問題ではなく、しっかりアルゴリズムを理解していないと解けません。
アルゴリズムといったら難しく感じると思いますが、プログラミングができる人は常に頭の中で考えているものであり、論理的思考を養えば理解できるようになっていきます。
基本情報技術者試験午後選択のソフトウェアの勉強方法としては、実際にプログラミングを流れ図で書いてみたり、午後試験の過去問の解説でこのような場合はこのように動くなどを理解するようにする方法がおすすめです。
経営戦略・企業と法務
基本情報技術者試験午後選択の経営戦略・企業と法務はSWOT分析などのマーケティング理論やマーケティング戦略が出題されます。
- SWOT分析
- パレート図
SWOT分析は、企業や組織が自身の強み・弱み(Strengths and Weaknesses)と、市場の機会・脅威(Opportunities and Threats)を把握し、戦略を策定するための分析手法です。自社のポジションを把握することができます。
これにより、企業や組織は自身の戦略的優位性を高め、市場での競争力を強化していきます。
パレート図は、課題や問題を解決するための手法の1つで、問題の原因を特定することができます。縦軸に件数や金額などを、横軸に原因を記載して作成します。その際、件数や金額などが多い順に原因を並べることで、重要な原因を明確に把握することができます。
パレート図は、原因の重要度をグラフ化することで重要な原因を把握していきます。
また、問題の解決に向けた具体的な施策を検討する際にも役立ちます。たとえば、重要な原因に対して優先的に取り組むなどのアクションを行うことができます。
基本情報技術者試験午後選択の経営戦略・企業と法務の問題は言ってしまえば国語の問題です。
用語を覚えて使い方を理解し、問題文を適切に読めるようになればITに疎い人でも解けてしまいます。
覚えておかなければならない用語をそこそこの数がありますが、基本情報技術者試験の午前問題をしっかり勉強してれば自然と覚えれるでしょう。
ここまでできればあとは時間内に問題文を読んで答えるだけなので、過去問を何回も解く事で形式に慣れていくことをおすすめします。
アセンブラ言語
基本情報技術者試験午後選択のアセンブラ言語はプログラムの流れをトレースして書いていくだけなのでソフトウェア開発の中では最も簡単な分野といえます。
ソフトウェア開発の他の分野は下記のようになっています。
- Java
- Python
- 表計算
- C言語
アセンブラ言語は汎用レジスタに入っている中身の値を把握することが大切です。
中身をトレースして流れを自分なりの図として書き表せば理解しやすくなります。
ここらへんはソフトウェア設計と同じような感じです。
JavaやC言語などは実際に業務で使用している人でも聞いたことない関数などが出てきて難しく感じる部分があると言われています。
その分アセンブラ言語は関数を覚える必要なく論理的に思考して処理の流れはどうなっているかを考えれるようになればプログラミングをやったことがない人でも解けてしまうためおすすめします。
最も初心者向けと言っても過言はないでしょう。
勉強方法は参考書でアセンブラで使われる基本的な処理を理解して、基本情報技術者試験午後問題の過去問で実際に解いてみるのがよいでしょう。
基本情報技術者試験午後選択の過去問を解く事で処理の流れを理解できるようになっていきます。
おすすめの勉強方法
基本情報技術者試験午後選択のおすすめの勉強の仕方は分野を絞って過去問を解く事です。
どれが自分にあうかわからずに全部の分野を勉強していたら時間が足りません。
ある程度過去問でサラッとみて、おすすめと言われている分野に早い段階から絞って勉強を始めましょう。
基本情報技術者試験午後選択の過去問は問題文が多く、勉強するのが億劫になってきます。
しかし、試験本番でできなくなるよりはしっかり勉強して慣れておいた方がいいです。
センター試験だと思って根気強くがんばりましょう。
その際は時間を設定して、問題を解いていくことをおすすめします。
実際試験本番で時間が足りなくなるという問題は多発しています。
時間配分が狂わないようにしといた方が試験本番も安心して臨むことができるためおすすめです。
詳しくは下記の記事に記載されているためぜひご覧になってください。
基本情報技術者試験の午後の過去問はどれがおすすめ?選び方と特徴を紹介【基本情報編】まとめ
今回は基本情報技術者試験の午後選択で勉強しやすいおすすめの問題を解説しました。
自分に合った勉強しやすい分野を選ぶと勉強効率も上がりますし、合格する確率もアップします。
これから基本情報技術者試験午後選択に望む人は参考にしてみてください。
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